製品ステータス：アクティブ

まえがき

QLS1046-Spaceは、組み込み型の耐放射線宇宙用高速演算ソリューションです。

QLS1046-Spaceは、以下を実装しています。

• 最大1.8GHzで動作し、30K DMIPSの演算能力、パケット処理加速機能、10GB Ethernet、PCIe® Gen3、SATA 3.0、USBなどの高速周辺装置を有するQuad ARM® Cortex®-A72マイクロプロセッサ（LS1046）。
• 宇宙用マイクロプロセッサに接続した4GBのDDR4メモリ

QLS1046-Spaceフライトモデルは、耐放射線性を備え、宇宙空間での利用に適しています。

主なアプリケーション

QLS1046-Spaceは、宇宙空間で高い演算処理能力を必要とする多くのアプリケーションに対応できる汎用コンピュータ・プラットフォームです。以下の例をご覧ください。

QLS1046-Spaceは、たとえば宇宙空間での画像処理のための深層学習AIアルゴリズムを実行できるため、宇宙空間でのプラットフォームに人工知能を組み込むこともできます。エッジ・コンピューティングでデータを前処理し、地上に送信する際のダウンリンク帯域を削減するという技術的利点も備えています。

さらに、QLS1046-Spaceはプロセッサとメモリが実装されたモジュールなので、開発時間を短縮したい、プラットフォームの規模、部品点数を削減したいプロジェクトチームにとって、特に興味深い存在と言えます。

主なアプリケーション：

• AIやセキュリティ機能を必要とする通信衛星 / コンステレーション
• 有人探査と科学ミッション
• 早期警戒、観測衛星 – セキュリティ / 自動状況検知・認識 / AI
• 宇宙における防衛
• 広帯域宇宙観測
• 気象衛星

宇宙用としての品質認定

QLS1046-SpaceフライトモデルのスクリーニングとQCI

QLS1046-Space Flight品スクリーニングの定義は、調達仕様書（参照あ番号：未定）に記載されており、QLS1046-SpaceのスクリーニングとQCIは、調達仕様書に記載されているMil #38534を出典としています。

耐放射線性

• SEL LET しきい値 62.5 MeV.cm²/mg超
• SEU LET しきい値 1.8 MeV.cm²/mg  62.5 MeV.cm²/mgでのアップセット断面積 = 3.25 E-9 cm²/bit
• SEFI LET しきい値 1.8 MeV.cm²/mg 62.5 MeV.cm²/mgでのSEFI断面積 = 7.23 E-5 cm²/device
• TID 100 krad

アプリケーションノート

データシート

マニュアル

レポート