堅牢性とSWaPの検討
人工衛星など宇宙空間に展開されるハードウェアは、打上げ時の過酷な環境に耐える必要があります。使用する各コンポーネントにも、強い衝撃や振動を受けても破損しない、高い物理的堅牢性が求められます。
さらに、サイズ、重量、電力(SWaP)の制約も考慮しなければなりません。そこで、小型・軽量でエネルギー効率の高い半導体ソリューションが必要になります。極端な温度への耐性も要求されます。宇宙空間は真空なので、熱は伝導ではなく放射のメカニズムによって放熱されます。全てのデバイスがこの状況に対応できる仕様であることが重要です。
放射線試験
宇宙での使用にあたっては、宇宙放射線の影響を軽減できる対策が必要です。まず考えなければならないのは、シングルイベントの問題です。ラッチアップ、トランジエント、機能エラーなどの場合は、システムの再起動で解決できることもありますが、それ以外の場合は、回復不可能な結果(ハードウェアの焼損など)になることもあります。次に、トータルドーズ効果(TID)の問題にも注意が必要です。電子回路の長期的な性能に悪影響を及ぼし、動作寿命が短くなります。このため、耐放射線技術や耐放射線強化技術を利用する必要があります。
市販(COTS)のコンポーネントは主要な製造パートナーから入手可能です。これを活用しつつ、宇宙用途として適したものとするために厳しい規制を適用しています。こうして、Teledyne
e2vは宇宙分野における高度な半導体技術のリーディング・サプライヤとなったのです。
最初から宇宙で使用できることを条件にすると、選択肢はごくわずかになります。そうではなく、より幅広い用途に対応した、可能性を持つ多くのデバイスを候補に入れているのです。スクリーニングしたTeledyne
e2vの宇宙用プロセッサは、最新の高度なArmベースのプロセッサコアを搭載し、高い性能基準を満たします。プロセッサのポートフォリオと共に重要な役割を担うのが、当社のデータコンバータです。マイクロ波周波数での直接デジタル・サンプリングが可能で、周波数を下げるためのサブシステムが不要なため、部品点数を削減でき、貴重な実装面積も節約できます。
Teledyne
e2vのプロセッサは、専用の宇宙用ソリューションと比べて、価格を大幅に低く抑えています。データコンバータでは独自のRFサンプリング機能を持つデバイスを、メモリでは優れた耐久性を持つデバイスを利用できます。また、AS/EN
9100の認証を取得しており、常に最高レベルの品質維持を保証しています。
宇宙フロー比較表
Teledyne e2v Semiconductorsは、NASA、ESA、JAXA、CSA、World Space
Observatoryといった世界有数の宇宙機関から信頼を得ており、150以上の宇宙ミッションで電子機器やサブシステムの設計と納入を手掛けています。
最適な品質グレードを見つけられるよう、防衛用、産業用、商業用のフローを含めたTeledyne
e2v独自の世界で認知された宇宙フローを公開しました。
宇宙フロー比較表はこちらからダウンロードできます。
宇宙品質レベル、定義と用途
この宇宙フロー比較表に関連して、文書NE 60S
220869は、エンジニアリングモデル、エンジニアリング品質モデル、フライトモデルなど、宇宙プロジェクトで一般的に使用されるさまざまなモデルを定義しています。
この文書ではTeledyne
e2v部品番号のコード化の仕組みを示す目的で、品質レベル(産業、防衛、宇宙)と当社の部品番号コード化の関連性を整理しています。
情報の独自性を確保するため、当社の文書(データシート、提案書、用途に関するノートなど)では、定義に関してこの文書を参照するように示しています。
宇宙品質レベル、定義と用途の文書は、こちらからダウンロードできます。